Top > Listening Room > My Room Theater: dialogue


dialogue

 

1月末、引退前にArflexのMontagnaやStarckのチェアなどはすでに運び出し終えたオフィスで。

M: ずっと保管したままのこのスチュアートのサウンドスクリーンですけどね、残しておいても多分もうこれも使うことはないと思いますよ、4:3だし。早晩廃棄処分の運命じゃないですか・・・。

F: そりゃないだろ。マルチフォニックの金野さんを拝み倒して都合してもらったスクリーンなんだから、それじゃ顔向けできないよ。

M: いっそ、新しいオーディオルームで使ったらいいじゃないですか!

F: うちはそんなに広くないんだよ。100インチのスクリーンはとてもじゃないがデカ過ぎだ。だからNにも何度かその気にさせようと話してみたけど、全然欲しくないみたいだったしなあ。

M: うーん、困りましたね。これだけのサウンドスクリーンは何と言ってもレファレンスですからね。

M: 叱られるかも知れないけど、4:3を縦にして使えば70インチ程度だから、まあ何とか収まることは収まると思うけど・・・。

M: 今度車で運んでもいいですから、やってみません?


● 結論: 金野さんからは縦横の問題はないので「お使いください」との返事。つまり、音楽再生専用ルーム構想は崩れ、変則的なマイルームシアターに急遽方向転換ということになる。じゃあビクターのDLA-HD350を買おう!


床については最初のプランではコンクリートを敷き足して底上げし、換気システムを床下に収めるというものだった。これは部屋に降りるステップを一段解消する目的も兼ねるアイディアだったが、調べてみるとこの床構造は6-7層にも及び並のものではないことが判明する。

                                                            

壁面はどうかと言うと、これまた石膏ボードを4層に重ねた厚いもので、その奥には20cmくらいの遊び空間が確保されている。一番手薄な面はボード2層の天井という見立てを基に、ここを吸音天井に張り替えるプランに収斂した。



F: 吸音パネルは壁のボードを抜くプランになってるみたいだけど、これは壁裏の空間容積を利用しようということだよね。

S: その通りです。

F: でも壁を開けるということは遮音性にどう影響するか検証してないし、不安が残ると思うんだ。上下階関係がどこでどう閉じているかだけど。

S: 上下階はコンクリートのスラブも入っているし、それほど心配はないと見ています。開けっ放しにしないで例えば箱を埋めるようなやり方もありますよ。

F: 音出しして試した感じだと、確かに現状ではむしろドア周りが弱いと見た。


話はドアをどうするかに発展し、鉄製の防音ドアでどれくらいのコストアップになるか検討してもらうと共に、現状の測定もしてみた。結果的には意外に遮音性は良く30dBをクリアしているため、一段の改善を期するならドアも40dBクラスのスタジオ用になるとのこと。さらにドアの単価以上に輸送費と取り付け工賃が負担になることもあって、このアイディアは断念することにした。いろいろ調べてみると、現在のドアはどうやら松下電工の今はHタイプと呼ばれる製品の前身モデルらしく、一応歴とした防音ドアなのだ。そこで代案としてドアの密閉度を高めるよう建具でドア枠に沿って受けを追加補強してみようということになった。こうしたやり取りをしているうちに3月に突入。月末までには工事開始を念押しする。



<前に戻る>

<次を読む>

20090310